スペインで満開の花見!桜でも梅でもない、それは…アーモンド/スペイン旅行の食日記④

車窓から見たアーモンドの花 旅行
車窓から見たアーモンドの花

薄ピンク色の花の正体

マドリードからラ・マンチャ地方へ行く途中、高速道路沿いに薄ピンクの花をつけた木が所々見え始めました。

え?桜?
いや梅じゃない?

そんなことを口にしていたら、それは「アーモンドだ」と詳しい人が教えてくれました。

アーモンドの木!!
アーモンドの花!!!

初めて見た! しかも満開!
2月はアーモンドの花の季節だったのです。

調べると、アーモンドはバラ科サクラ属で、アンズやウメ、スモモ、モモなどと同じ植物分類に区分されます。つまり、サクラの親戚のような存在のため、花の見た目もよく似ているというわけです。

アーモンド
アーモンド

和名は「ヘントウ(扁桃)」。私は扁桃腺が大きく、小さい頃はしょっちゅう腫らして熱を出したものですが、扁桃腺に似ているから扁桃だなんて、初めてアーモンドを見た日本人の感性はなかなか理解しづらいものです。

参考:スペイン観光公式サイト
https://www.spain.info/ja/toppu/spein-haru-subarashii-kaikaki/

スペインは世界2位のアーモンドの産地

スペインはアメリカに次ぐ世界第2位のアーモンドの産地です。バレンシアあたりでは畑も多く見られました。

車窓から見えたアーモンド畑
車窓から見えたアーモンド畑

アーモンドの種類は100種類ぐらいありますが、スペインでとれるアーモンドは「マルコナ」という品種で、豊かな風味と深い味わいは“アーモンドの女王”と呼ばれるほどの別格の味。ヨーロッパ焼き菓子の代表的な高級食材なんだそうです。

(残念ながら今回の滞在期間中、マルコナ・アーモンドを食べる機会はありませんでした)

アーモンドの栄養価・ビタミンE

アーモンドは他のナッツ類よりも抗酸化作用の高いビタミンEを多く含み、美容や健康効果が期待できます。ビタミンEは赤血球の破壊防止、血管や細胞の健康維持を助けるなどの働きもあります。

また、不溶性食物繊維をたくさん含み、腸の働きを活発にするのでダイエット効果も高いといわれています。しかし、半分が脂質でもあるので、食べ過ぎれば当然、太るので要注意です。

参考:アスレシピ
https://athleterecipe.com/column/21/articles/202012070000699

手のひら一杯のアーモンド

かつて、アメリカ・カリフォルニア州でアーモンドを生産・加工販売するキャンポス社の社長が来日した際、「美容への意識が高い若い女性は、日々スナック感覚として日常的に食べる」と欧米だけでなく韓国でもそのスタイルが広がっていると話していました。

「手のひら一杯のアーモンドで、1日に必要なビタミンEがとれる」をキャッチフレーズとし、成人女性の1日の摂取目安量を「1日約23粒」と推奨、食べる時間帯は「午前中」をすすめていました。

アーモンド1粒1gとすると、23g程度で約300kcal。生活習慣病のリスクは少ないとされていますが、このカロリーが多いか少ないかは個人差が大きく(運動量次第)、食べ過ぎは禁物だと思っています。

アーモンドは青春の味

今ではアーモンドだけでなく、たくさんのナッツが流通していて様々な種類を手軽に手に入れられますが、私が子どもの頃は、ピーナッツかアーモンドぐらいしかなかった気がします(ピーナッツはマメ類、ナッツは種実類の木の実で分類が異なります。この件は後日)。

「ピーナッツはおじさん、アーモンドは青春の味」と、勝手に分けるようになったのは、グリコ「アーモンドチョコレート」のCMの影響が大きいですね。

ドライブインで見た虹。二重の虹は初めて!
ドライブインで見た虹。二重の虹は初めて!

私の記憶にあるのは♪め~ぐる~、めぐる季節のな~かで~の松山千春「季節の中で」の曲と三浦友和、トシちゃんの♪「ハッとして!Good」をバックに田原俊彦と松田聖子が高原のテレフォンボックスにいるやつ、渡辺徹の♪「約束」がかかる中、渡辺徹と小泉今日子のからみ、堀ちえみが赤い傘を差してるやつ…。

子どもながらにアーモンドチョコの食べ方にもこだわりがありました。まるっとアーモンドが入っているものは、周りのチョコだけ溶かして最後に残していたアーモンドを食べるのが基本。応用として、CMのように「カリッと青春」で、アーモンドチョコが真っ二つに割れるような食べ方はどうしたらできるんだろうかと、歯が折れそうになりながら練習したことを思い出します。

そんな青春のアーモンド。「若返りのビタミン」と言われるビタミンEが豊富ではありますが、食べたところで10代、20代の身体には戻りません。50代としての食べ方を意識して、健康的に上手に食べていきましょう。

ゴッホの名画「花咲くアーモンドの枝」のテーブルクロス
ゴッホの名画「花咲くアーモンドの枝」のテーブルクロス

さて、帰国時のトランジット。アムステルダム・スキポール空港のミュージアムショップではゴッホ美術館のグッズが売っており、名画「花咲くアーモンドの枝」のテーブルクロスを購入しました。ゴッホがフランス療養中に描いたとされ、その風景はフランスのものなんでしょうが、これを見て、ヨーロッパの、スペインの風景を思い出しています。

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