オレンジの産地スペイン
マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第3の都市、バレンシア。「ああ、バレンシアオレンジの産地ね!」と、思ったあなたは早とちりです。
「バレンシアオレンジ」という名前のオレンジは、アメリカのカリフォルニア州オレンジ郡が原産。スペインのバレンシア地方で栽培されていたオレンジと似ていることから命名されたそうです(ややこしいですね)。
とはいえ、スペインもオレンジの栽培が盛んです。バレンシアからバルセロナに向かう湾岸沿いの高速道路を走ると、2時間近くオレンジ畑が続いていました(ずっと同じ景色です)。
搾りたてオレンジジュース
スペイン語でフレッシュオレンジジュースは 「zumo de naranja(すーも で ならんは)」と言い、見るからに?!搾りたてが出てきます(そう頼んだとしても、搾りたて?と疑問符がつくこともあります)。価格としては約5ユーロで、ビールやワインよりも高額でした。
オレンジの木は思ったよりも低木です。収穫しやすいように切り込むんでしょうが、昨年、蒲郡でみかん狩りをしたときに「意外と木が低いんだね」と思ったのを思い出しました。
街路樹のオレンジの正体
♪アンダルシアに憧れて~(マッチも良いですが、本家の真島昌利の方が好き)
私も憧れていたアンダルシア地方では、街路樹や中庭の庭木としてオレンジの木が植えられています。世界遺産のアルハンブラ宮殿の中庭や、ヘネラリーフェ離宮にも植えられていました。
「街中においしそうなオレンジがたわわに実っているなんて、さすがスペインだな~」と思ったあなた、またまた早とちりです。
このオレンジは「鳥も食べない」と言われるほどの苦いオレンジ。要注意フルーツなんです。
素人目では甘いか苦いかは全く分かりませんが、うっかり食べると大変なことになるとのこと。もっぱら観賞用か搾り汁をポン酢にするかにして食するしかないんでしょうか。
日本でいうと、渋柿のようなものなんでしょう。「美しい花には棘がある」、ならぬ、「おいしそうな実には苦味がある」。
苦いオレンジがあるなんて、初めて知りました。