ついにきた更年期高血圧、減塩で食生活見直し、50代は身体をマネジメント

健康

更年期高血圧とは

50代女性が集まると話題になるのは「高血圧」(「骨密度」についてはこちらを参照)。

これまでずっと検診で正常だったため、血圧を気にしたことがなかったのですが、先日の人間ドックで初めて上が130を記録し、「ついに来たか…」と気分が萎えていた私。

そんなことを友人に打ち明けると、「130なんて序の口。私なんて150よ」「それは甘い、私は150から160よ」と高血圧自慢大会となり、「薬を飲んでいる」「食事を気を付けている」「サプリメントを飲んでいる」など、ひとしきり学び合い、情報交換をすることになるのです。

女性は更年期になると、それまで正常だった人でも高血圧になる可能性があります。

女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れて、血圧が不安定になるからで、これを「更年期高血圧」と言います。そのほか高血圧になる要因としては、肥満や運動不足などもあり、その予防・改善には「血圧を測定し生活習慣を見直すことが重要」なんだそうです。

血圧のことを考え出すと、なんだか頭が痛いような気がして落ち着かなくなります。残念ながら、私がつけているスマートウォッチには血圧測定は搭載されていないので、早々に血圧計を買わないといけないかな…とも思い始めています。

白衣高血圧とは

私のような小心者は、測定時の気分によっても血圧が上下します。

ドックで高血圧予備軍となった私はその後、会社の前にある聖路加健康ナビ(るかなび)でも血圧を計測。看護師さんから「2回測ってくださいね。だいたい1回目は高くなるんで」とアドバイスを受けました。

看護師さんはお見通しだったんでしょう。白衣の方を見ると、無意識のうちに血圧が上がってしまう症状を「白衣高血圧」と言うようで、るかなびの看護師さんは白衣を着ていなかったものの、私には如実にその症状が現れていました。

最初は143-82、その1分後には129-70。

たった1分で、数値がこんなにも変わったのです。

本日の血圧の結果。1分違いでこうも違う。左は白衣高血圧?
本日の血圧の結果。1分違いでこうも違う。左は白衣高血圧?

143と129ではエライ違いです。ただ、一瞬にしても最高血圧自己ベストを更新してしまったわけですから、白衣高血圧だから大丈夫と思わずに、日々、血圧を意識して生活を整えていかなくてはいけません。

塩分の摂りすぎに注意

特に、食生活は大切です。中でも、塩分(ナトリウム)の摂りすぎは高血圧だけでなく、胃がんのリスクを高めます。

「食事摂取基準2020年度版」では、1日の塩分摂取量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満としており、WHO(世界保健機構)のガイドラインではもっと低く、成人は1日5g未満となっています。

18歳以上が生体を維持していくのに必要な量は、男女とも食塩相当量で1.5gとされているので不足することはありません。むしろ、相当意識しないとかなりの塩分過多になり続けます。

調理するときに、とりあえず塩コショウをガシガシ振っていませんか。味噌や醤油などの調味料をたっぷり使い、何にでもかけてしまっていませんか。はい、これは私です。

小さじ1杯の味噌に含まれる塩分量は0.7g、醤油が1.0gといわれています。また、梅干しや漬物、惣菜などの利用、外食をすると塩分過多になりやすくなります。現在の私は必要以上の塩分を摂っていることに間違いありません。

塩分過多と高血圧との関係

ではなぜ、塩分を摂りすぎると高血圧になるのでしょうか。

そもそも血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管内を通るときにかかる圧力のことです。血管を水道のホースに例えると、水をたくさん流したホースには高い水圧がかかり、張り詰めた状態になります。また、ホースを途中で押さえると、水流が弱くても押さえた部分より後ろは張り詰めた状態、高い水圧がかかる状態になります。

人の身体も同様で、心臓が送り出す血液の量が多くなったり、血液が通りにくくなると血圧が高くなるというわけです。

とりわけ塩分を摂りすぎると喉が渇き、水をたくさん飲むようになります。また、血液中の塩分濃度が上がると、体内ではその濃度を薄めるため、血管内の水分を増やそうとする働きが生まれます。水分量が増えた体内では血液が多く作られることになり、血管にかかる圧力が高くなるのです。

そんなに自分の身体に負荷をかける必要はないのに、無意識のうちに自分で自分の身体を酷使している、働かなくていいところで身体や血管に無理をさせているということになるわけです。主人がだらしないために、血管や臓器がフォローして過労…自分の身体がかわいそうになってきました。

身体の働き方改革、マネジメントを

塩分過多が続いて慢性的な高血圧となれば、動脈硬化、腎不全、脳出血、心筋梗塞などの疾患につながりかねませんし、最悪の場合、死にも至ります。これまで他人事に思っていた節がありましたが、そういう年齢になってきました。自分のカラダの「働き方改革」をして、しっかりとマネジメントをしていかないといけませんね。

ちょっと塩分を摂りすぎたかな…と思うと、胸焼けアラートが立つようになりました。しかし、摂りすぎた後にアラートが立ってもあまり意味はないんでしょう。ナトリウムの排出作用があるカリウムが多い野菜類やキノコを食べてはいるものの、必要以上に摂らなくてよいものは摂らないようにした方がいいわけです。

頭ではちゃんと理解しているつもりです。

さて実践となると…

家族も巻き込んで減塩生活を始めないといけませんね。「味がない」「おいしくない」と言われないような料理を研究します。

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